みなさん、薪ストーブの上って、何置いてますか?
何も置かない方と、ポットや石などまで多くのものを置く方で別れるかと思いますが、多くの方はポット、やかんなどを置くのではないでしょうか?
冬の間、常に使っている薪ストーブ、その熱を上手に利用してお湯をつくってくれるので、いつでもお湯が使えて生活でもとても便利ですね。
コーヒーでも、お茶でも、広口のポットにすればレトルト食材だって温めてしまえます。笑
そんな、ストーブの上のポット、やかん。
実はそんな目に見える便利さだけでなく、私たちが健康に生活を送る上で、とっても役立ってくれているものだったりします。
今回はそんな、薪ストーブの上に置くことの多いと思われる【ポット・ヤカンなどの効能】について書いてみたいと思います。
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■ストーブにはやかんがセット・・?
昔から、やかんなどは石油ストーブの上などに置いていることが多く、セットでの記憶があるものではないでしょうか。
冒頭で書きましたとおり、いつでもお湯を沸かしてくれていて、飲み物や食べ物などにも利用でき、とても便なものですね。
過剰暖房と言われることの多い、薪ストーブでは廃熱利用にもなっており、とても合理的なのでタメゴローももちろんやっています。
このポットややかん。
お湯を作るだけでなく、それと同時に実はとても健康によい”すごいこと”をしてくれています。
それはずばり!
【加湿】 です!
なんだ、そんなことか・・・。
と思われた方、【加湿】って実はすごいんです!
特に、冬にかかることの多い、風邪などの【感染予防】に驚くほど役立ってくれているのです。
■【加湿】は感染症予防の大きな味方・・・!
これは、タメゴローがお仕事で福祉施設などを設計させて頂く際にもご説明するのですが、感染する病気の代表である【風邪】や【インフルエンザ】のウイルスの性質で、これらは【乾燥した環境を好む】ということが言われていますが、ちょっと勘違いされている方が多かったりします。
よく、
「加湿を行い、部屋の環境を湿度○○%程度に保つことで、数ある感染の原因であるウイルスが死滅する。」
といわれていたり、理解されている方が多いかと思いますが、実際にはウイルスは死滅しませんし、感染しないわけでもありません。
厚生労働省のペホームージ の 『インフルエンザ対策』 から引用しますと、
Q. 『インフルエンザにかからないためにはどうすればよいですか?』
に対して、
A.「適度な湿度の保持
空気が乾燥すると、のどの粘膜の防御機能が低下し、インフルエンザにかかりやすくなります。特に乾燥しやすい室内では加湿器などを使って、適切な湿度(50~60%)を保つことも効果的です。」
ということなので、乾燥することで抵抗力の弱ってしまった人間の粘膜の防御機能が、湿度を保つことで本来の防御機能にもどり、インフルエンザや風邪のウイルスに対してちゃんと抵抗ができる、というわけですね。
タメゴローとしてはこれが一番大きな要素だと考えておりますが、それ以外にも、
- 空気中でのウイルスの活動が、湿度によって制限させられる
- 体内から出たウイルスが、壊れるまでの時間に影響を与える
などと、他にもたくさんの要素がありますが、まず、そういった正しい理解をすることが大事なことだと考えます。
■薪ストーブは過剰暖房となりがちで乾燥しやすいが、空気がクリーン・・・
予防にとって乾燥は不利だと知った上での話しとなりますが、薪ストーブは基本的に、部屋の空気を”乾燥させやすい”暖房となっています。
これはストーブ自体が細やかな火力調整ができないことと、昔の家は断熱性、気密性の低い家だったことから、過剰気味に焚くことで家全体を暖めようとしてきたことからきていると思います。
現在の高気密、高断熱の家だと熱が逃げにくいので、そこまでガンガン焚く必要もないのですが、火力調整が炎の段階によって安定しないため、現代の家でもやはり過剰暖房気味となり、そのため空気を乾燥させやすくなっていようかと思います。
そんな薪ストーブは、開放型石油ストーブなどとちがい、空気中に水分を放出しません。
石油ストーブは1Lの石油を燃やすことで、室内に1Lの水分を放出することとなっています。
ただし、燃焼された「汚染空気」と共に・・・・
そんな汚染空気を室内に放出させず、水分も放出しない、クリーンな空間をつくれるけども火力調整が難しく、空気が乾燥しやすい暖房が薪ストーブといえますね。
■薪ストーブは空気を急激に動かさない・・・
「汚染空気」と書きましたが、室内にも汚染空気をつくる材料はたくさんあります。
その代表的なものが、ハウスダスト、ウイルスなどの床や壁に付着している”ホコリ”です。
特にウイルスなどは人間の体内から放出された後、空気中に漂よったり、床や壁に付着することとなります。
ちょっとえぐい画像ですが、
こんなイメージです。
エアコンや石油ファンヒーターなどの暖気を風で送り出すものは、否応無く空気を急激に動かします。
すると、床や壁に付着していたウイルスなどが含まれたホコリなども当然も巻き上げられ、部屋中に舞うこととなります。
せっかく空気中から床などに落ちて活動を制限されていたウイルスなどを再び空気中に戻すこととなるので、これは空気を動かすタイプの暖房の大きなデメリットとなります。
薪ストーブの空気を急激に動かさない、汚さないという利点は大きく、ハウスダストの巻き上げや、床に落ちているウイルスなどを呼吸する空気中にもどさないため、アトピーに対する症状緩和や風邪などへの感染の確率もおのずと下がります。
■実は薪ストーブ用のスチーマーというものもあるのです・・・
乾燥するということは、昔から考えられていたことで、その対策として薪ストーブ用の【スチーマー】というものもあったりします。
これは、容器は底が浅く平べったい形状で、温まった蒸気を通しやすいよう蓋部分がメッシュ状になっており、やはり発生した蒸気がどんどん空気中に放出されます。
ただしお湯として使うには難しい形となっているので、”加湿専用”のものと考えて使いましょう。
また、このスチーマー、加湿専用だからこその使い方があります。
それは、【アロマスチーマー】として使うことですね。
部屋がいつもいい香りに包まれるのは言うまでもなく、気分を変える効果も大きいため、生活に積極的に取り込んで使ってもらいたい機能です。
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また最近は、予防などの医療目的のアロマなども流行になりつつあり、加湿による予防だけでなく、さらにインフルエンザになりにくいアロマをチョイスすることで、相乗効果で病気予防に役立つことでしょう。
■(おまけ)やっぱり日常生活でも大活躍・・・
日常で常時お湯があるのは、やはり便利です。
電気ポットなどは常時保温に電気を使わなければなりませんが、薪ストーブを焚いているのならば、その廃熱を利用するだけなので電気も必要ありませんしね。
タメゴローが愛用しているのは、【野田琺瑯】というブランドのホーロー製のもので、色と形のバリエーションが多く、好みのものがチョイスできるのが魅力でした。
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このポットもいくつかのせておいて、こちらはコーヒーやお茶などに使うもの、別の広口で中でモノを暖めるもの、寝るときの湯たんぽ用のもの、など用途を分けて使うととっても便利です。
薪ストーブ愛好者の中では”鉄板アイテム”の、
もいいですね~。
長い年月で改良されてきた形状のため、持ち手などとても考えられていて、使いやすさはもちろん、それ自体がデザインになっています。
最近はキャンプでの焚火愛好家にも大人気で「直火のススで真っ黒なグランマがカッコいい!」って人も少なくありませんね。
キャンプだけでなくストーブでも使えるので、ブラスター(火吹き棒)付きのセットが人気のようです。
また使い込むほどにエイジングされてゆき、自分だけのケトルが育っていくのもこのケトルのいいところですね~。
余談ですが・・・
タメゴローは、広口のポットを日本酒の熱燗(あつかん)をつけるのに使っちゃいます。笑
いつもその味を好んで三重県の日本酒【鉾杉】を呑みますが、お酒をお銚子に入れて、ちゃぷんと入れておくだけです。
3~5分もあればいい温度になってくれますので、電子レンジと比べても時間的にもかかりません。
またこれ、やり始めてから知ったのですが、電子レンジで熱燗を作るのと比べ、風味がまったく違ってきて、とてもおいしいのです。
鉾杉は熱燗にするととても”うまみ”を感じるお酒なので、タメゴローは熱燗が必須なのですが、なんというか、”味にとげとげしさがなくなり、さらに丸くなる”というのでしょうか・・・・、割烹料理店の味になります。
それに、マイ薪ストーブががんばって暖めてくれたということも、気持ちの上でうれしくなるところですね。笑
少し冷めてしまったら、いつでも再投入~。
いつでも自分の好きな”いい温度”でお酒を味わえて、とてもほっこりできてしまいます。
■まとめ・・・
冬の日常生活を便利にしてくれて、さらには風邪などの予防にも役立ってくれる、薪ストーブの上のやかん、ポット。
こんな便利なものは、置かないともったいないですよね?
ぜひお気に入りのポットややかん、スチーマーなどをストーブトップにおいてもらい、薪ストーブ生活ならではの利便性と健康増進を享受してもらえたらいいな~、と考えるタメゴローでした。
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↓ケトル(やかん)よりも蒸気の発生量が多いので、湿度を上げるにはスチーマータイプが適しています。(タメゴローもこれ使ってます)
ストーブ用スティーマー:ミニマスラティス・クラシック黒
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