タメゴローです!
今回は
23年落ちのキャンピングカーの雨漏り修理~屋根のFRP防水を実際にやってみた①~
の続きで、キャンピングカーの屋根修理のため、実際にFRP防水を施工したゆくところの続きを書いてみたいと思います~。
古いキャンカーの屋根修理を考えている方には、ぜひ参考にしていただきたいと思います。
■タメゴローはざっくりと、次のような順番で行いました。
- 場所の確保と天気予報チェック!
- 屋根の掃除!
- ルーフファンなどを取り外す!
- 防水する場所以外を養生する!
- 屋根面の面あらし!
- 清掃とアセトンで脱脂!
- パテ処理とプライマー塗り!
- ガラスマットの仮敷き込み!
- エポキシ樹脂塗り①!
- ガラスマットの本敷き込み!
- エポキシ樹脂塗り②!
- エポキシ樹脂重ね塗り③!
- 屋根面の再度面あらし!
- トップコート塗り①!
- トップコート塗り②!
- ルーフファンなどを設置する!
前回で6.清掃とアセトンで脱脂!まで終わってますので、今回は7.パテ処理とプライマー塗から紹介してゆきたいと思います。
7.パテ処理とプライマー塗り!
さあ、満を持して「FRP防水セット」を使う時がやってきました!
(といいつつもセットに入っている「パテ」ですが、実はタメゴローは使いませんでした。
もともとの屋根が平坦であったため、不要だったからです。
ですので、明らかな凹凸がある方はこの段階で使っていただければと思います。。。すみません。)
「プライマー塗り」ですが、これはこの後の工程でエポキシ樹脂を塗ってゆくのですが、それらがうまく下地と密着するために使う液体です。
必要無い、という方もみえますが、これは個人的にはやっておいた方がきちんと接着してくれる安心感が増しますのでいいかと思います。
さあ、ここからは時間に追われる作業となってゆきますので、次の作業が終わるまでノンストップです。
このセットに入っている「プライマー」をバケツに出して、
乾いてしまう前にどんどんとローラーでぬってゆきます!
(塗っている写真が無くてすみません。。。)
バケツがもったいないなら、固化材を混ぜる必要もないため、缶から直接屋根面に垂らしてローラーで塗ってもいいです。
ちなみにこの日は32℃越えの猛暑。
その中を屋根に上って塗っていましたので、熱中症対策のため絶えず水分補給と身体を冷やしながらの作業でした。
塗って時間が経ってくるとだんだんとネチャネチャしてきます。
しっとりと全面てきに濡れ色になるまで塗りました。
この状態で30~60分のオープンタイム(乾燥時間)をしっかり図って、次の工程に入ってゆきますよ~!
(4時間以上など、あまり時間を空けすぎると逆に密着性が落ちるので時間はしっかり守りましょう!)
8.ガラスマットの仮敷き込み!
ネチャネチャな屋根に「ガラスマット」を端から広げてゆきます。
基本的に広げたらほぼこの位置が正解になってしまうので、重なりやはみだしも含めてこの時点で位置を細かく決めてしまいましょう。
その後半分だけ折り返し重ねる形で屋根面をもう一度露出させます。
9.エポキシ樹脂塗り①!
本丸に突入です!
ガラスマットの仮敷きが準備できたら、ついにエポキシ樹脂を塗って防水層を作り上げてゆく工程ですね~。
プライマーで使ったローラーは固まってしまうので先端を交換し、バケツもインナーを交換します。
そこへ、
エポキシ樹脂を100均で買った計量カップで計って入れてゆきます。
タメゴローは一度に2L使うことにしました。
これは硬化の速度を考えると、ちょうどよい量だったと感じます。
どばどばと・・・
そこへエポキシの1%の分量、2Lなので20mlのFRP用固化材を計量スプーンで計っていれ、よくま~ぜまぜします。
このま~ぜまぜ(攪拌)をちゃんとしないと、部分的に固まりずらくなったりするので、割りばしなどで少なくとも10秒ぐらいはやりましょう。
そして準備ができたら、ガラスマットをどけてある屋根面にローラーでガンガン塗ってゆきます!
コレ、気温が高いせいもあるのでしょうが、びっくりするぐらいどんどん固まってゆくので、めっちゃ焦って塗ることとなりました。
10.ガラスマットの本敷き込み!
下塗りが終わったら、間髪入れずに塗った面にガラスマットをかぶせてゆきます。
この時にマットにシワがよったりすると、あとあと大変なのでできる限りシワなどなくきちっとセットしてゆくことをオススメします。
タメゴローはやっちまいましたので・・・。笑
この作業も写真を撮る余裕が無かったのでごめんなさい。。。
11.エポキシ樹脂塗り②!
ガラスマットを本設置したら、すぐさま上からエポキシ樹脂を重ね塗ってゆきます!
端から空気を抜くようにローラーでガシガシ塗ってゆくのですが、もはや下塗りのエポキシが固まり始めており、ガラスマットが変な形で固まり始めたりしています。
(写真手前の浸み込んで見える部分がヤバい)
特に端の立下りの部分は屋根面からちゃんと確認しずらく、「塗ったつもりなのに濡れていない」部分が何か所もでてしまいました。。。
タイムリミットが迫る中、灼熱の屋根上でフラフラになりながらも、なんとか塗り上げることができました・・・。
これから75分のオープンタイムを取り、再度エポキシ樹脂を重ね塗る次工程に挑みます。
水分補給をしっかりとしてましたが、軽い熱中症ぽくなってしまったのでクーラーの効いた室内で体をしっかり冷やし休むことにしました。
12.エポキシ樹脂重ね塗り③!
75分経ち、屋根の状態を確認すると、もう手に着いたりすることはないですが、少~しだけ粘着感がある状態。
この状態で塗っていいのかな?
しかし、見事にシワが寄って浮いてしまっている部分が分かりますね~。
ひどいところは、後でカットして再度ガラスマットを敷いてエポキシを塗るつもりです。
ちょっと柔らかかった部分には足跡が着いたりしましたが、どうせ最後に塗装してしまうので気にせず2回目のエポキシ樹脂をガシガシ塗ってゆきました。
これにてエポキシ樹脂塗が終了!
再度75分以上オープンタイム!
ほんとに暑かった~。
コレ、だれがこの暑い中やるって言い始めたんだよ・・・、なんて自分に文句をいいつつ、再び涼しい部屋に休みにゆきました。。。
13.屋根面の再度面あらし!
75分経過後に屋根をチェックしましたが、ちょっと生渇きぽかったのであと60分ほど様子をみました。
なぜなら次はエポキシ重ね塗りではなく、トップコートを塗るためなので、下地の面荒らしをしなくてはならないため、完全硬化を待ちます。
しっかりカチカチになったのを確認したら、
もはやなれてきた作業ですが、サンダーで面荒らしをしてゆきます。
もちろんマスクとゴーグルは必須の作業です。
その後、そうきんで水拭きとアセトン脱脂兼掃除をし、次はいよいよ仕上げのトップコート塗り!と行きたいところでしたが、問題発生・・・・。
エポキシ樹脂が完全に行き渡っていなかった部分や、空気抜きが不完全だった部分で、いくつかエラーがでてました。。。
「樹脂不足かつ、変な形で固まっちゃた」絵ですね。。。
これは固まった部分だけカッターで切って上から再度エポキシを塗りました。
こっちは立下りの角部分で上手く折り合わせができなかったところ。
指がはいっちゃうぐらいのスキマができてしまっています。
ここなんかはある意味しょうがないのですが、配線に沿って空気が入ってしまい思いっきり浮いてしまいました。
これもカッターで浮いている部分だけカットして、小さく切ったガラスマットとエポキシで補修しました。
こういった部分補修を何か所か行い、今度こそトップコート塗りへ!
14.トップコート塗り①!
今度はセットの中から「トップコート」と「固化材」を使いました。
エポキシ樹脂と同じく、1%の固化材を測って入れぐるぐるとまぜます。
エポキシ樹脂でたくさん失敗をしたので、どんどん固まるのが怖くてガシガシとスピーディーに塗ってゆきましたが、「あれ?あんまり固まるの早くない?」と感じました。
それもそのはず、トップコートは硬化時間が「8時間」とたっぷりありました。
エポキシに比べて、とてもゆっくり塗る作業ができました。
また、一気にキレイに塗りあがってゆくのはとても楽しく感じる工程でしたトップコートが一度塗れたら、一度養生をはがします。
本来は固まる前にはがすべきなのですが、今回はFRP+トップコートを一度済ませてからはがしたかったため、養生テープごとFRPなどが剥がれないようにスクレーパーで押えながらカッターを薄く入れてペリペリとはがしてゆきました。
しかしこれはカッターで下地の塗装も傷めてしまうため、あまりオススメしません。
タメゴローはさらにこの上にトップコートを塗る前提なので今回はやっちまいな!でいきましたが・・・。笑
15.トップコート塗り②!
トップコートの二回目!
養生を一回り大きく(広い範囲に)貼りなおします。
白の色が少し違うので分かるかと思いますが、全方向に10センチ程度広げています。
こうすることで、FRP防水の端部をトップコートがもう一層カバーしてくれて、弱点である防水端部からのハガレがある程度防げると考えたためです。
塗りあがったら多少の段差は分かりますが、色的には馴染んでくれました。
これにて楽しい【塗る】という作業はおしまいです!
16.ルーフファンなどを設置する!
屋根の全面的な防水が終わったので、天井から外していた設備を再度設置してゆきます。
ルーフベントの上もラップしていたガラスマットを、配線などをキズつけないように切りとります。
屋根上で塗る作業の前には、室内側にはビニール袋を養生テープで張り付けて、ホコリやガラスクロスが落ちるのを防いでおきましょう。
これをしておくだけで、部屋の中はとてもキレイに保たれますよ~。
屋根側から位置が分かるように、室内側の必要な部品はつけておきます。
屋根に取り付ける前に、防水のバックアップに防水用クッション材をルーフベント裏面の一番内側に貼りつけます。
これは屋根面の不陸(デコボコ)も吸収してくれる意味合いもありますので、多少凹凸がついてしまった時は少し厚めのものを使ってもよいと感じました。
素人作業のため、こんな感じで凹凸が・・・。
上に載せたあとにコーキングがすぐにできるように、上側のマスキングを先にしておくと便利です。(暑い屋根上での作業を減らすためもあります)
えっちらおっちらと、ルーフベントをもってハシゴを上り、アセトンで脱脂をしたら、位置と方向を決めたらマスキングをして、おなじみの「変性シリコン」でシーリングです。
先に裏側に塗っておき、天井に設置したらビス止めをすると、隙間が小さくなり、余ったコーキングが”ムニュッ”とはみ出してくるので、それをヘラでならしてきれいに整形。
ビスにも忘れずコーキングをして外側は完成!
コーキングのマスキングはすぐにはがしましょう。
室内にまわりこみ、配線をまとめ、室内側のカバーをつけて完成です。(写真はカバー設置前)
そして!
ついに、
設置★完了!
実はコレ、古いベントを撤去したついでにAmazonで売っていた安モノですが新品のLED照明付きのものに入れ替えました。
マックスファンの1/3ぐらいの価格で、ファンと照明までついていたのでとってもお得でしたが、中華モノ。
それについてはまた別記事でも書いてみたいと思います。
17.まとめ
「一般的な木造住宅のバルコニー防水改修セット」でする、キャンピングカーの格安全面FRP防水での改修カバー工法、いかがだったでしょうか。
(ばっちり水をはじいているのが分かる雨粒ですね~。)
書いてみると多くの作業をしたことになりますが、結局同じことやよく似たことを繰り返しやっているだけでしたので、内容としては普通の方ならできるモノだと感じました。
ただ、「ガラスマット ⇒ エポキシ樹脂塗り」この工程だけはスピード勝負でしたのでコツが必要でしたが。。。
タメゴローは炎天下の中やってしまい、軽く熱中症にかかってしまいましたので、やるなら秋口とかがオススメです。
(乾燥は早くて助かりましたが。。。)
登録から10年以上経っているキャンカーや、中古で買ったけど雨漏りヤバミな方は、とってもコスパよく、住宅の屋根にも使われる信頼性のある防水方法なので、タメゴローのようにDIYで挑んでみてはいかがでしょうか。
キャンカー屋さんに依頼する1/10以下のコストでできてしまいますし、ルーフベントなど自分の車の状態がよくわかりますので、とってもオススメです。
中古で買ったキャンピングカーであっても、長く乗り続けている車であっても、雨漏りの心配なくキャンピングカーライフを楽しんでもらえるといいな~と思う、タメゴローでした~。
ああ、早くキャンプいきたい!
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■以下は今回使った材料です。
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