薪割り ~理想の薪づくりスケジュール~

タメゴローです!

今回は薪ストーブのための薪づくり。

その中でも大事な「薪づくりスケジュール」について書いてみたいと思います。

1.理想の薪づくりスケジュールとその理由

既に薪ストーブをやっている方はある程度スケジュール感が身についておいででしょうが、新たに薪ストーブを導入する方などはまったくわからないのが薪づくりスケジュールですね。

【理想のスケジュール】としては

11~2月:山で木を切る・薪を割る

3~5月:まき割りと雨ざらし

6月までに:薪を棚に積む

6~翌年11月まで:乾燥

これは冬になると、木は水の吸い上げを少なくなることから、その時期11~2月に伐採をできると乾燥の速い薪をつくりやすく、また、水が少ないことから重量も軽くなるため扱うのが楽で作業もしやすいという、合理的な伐採シーズンになるためです。

次いで本命の薪割りシーズンですね。これは3~5月とありますが、冬からはじめたほうがよいぐらいです。できるだけ早く割って、乾燥期間を長くとりたいところですね。

また、「雨ざらし」とありますが、これは「乾燥の促進」「防虫対策」を目的としているため、タメゴロー的にはずせない工程です。

雨ざらしが脂分を落としてしまい「火力を弱める」と言う方もみえるのでそれは否定しませんが、これをせずに樹皮に残った虫が、せっかく割った薪を食い荒らされるのを避けたいのと、焚く前に家の中に入れておいても安心なのでこちらを採用してます。

たまにハチなども木に穴をあけて冬眠してたりしますので、タメゴローはこの「雨ざらし」を行うことで、樹皮や中にいる虫を大幅に減らすことをオススメしてます。

また、昔から「薪は土用まで雨ざらし」という言葉が残っているぐらいですので、意味のない行為だとは思えませんし。笑

そして、長雨のくる6月までには薪棚へ保管してしまい、使われる翌年まで乾燥させます。

 

・・・・ですが、一年も待ってられないよ!今年の冬使いたいんだ!とか、ストーブ導入1年目などには、余裕を持って準備ができない人も多いと思います。

 

2.乾燥を待っていられない!一年目のスケジュール

導入1年目はなにせ時間がありません。

1年も前に薪を割って保管しておく場所の確保はもちろん、そもそもまだストーブを採用できるかも不明でしょう。

ですので導入が決まったら、できる範囲の短期間で薪づくりをするのが一般的です。

そのため、導入一年目のスケジュールは、

11~2月:山で木を切る・薪を割る

11~5月:まき割りと雨ざらしを随時行う

6月までに:薪を棚に積む

6~11月:乾燥(ここが短くなった)

ここで注意するのは、短期間で乾燥を求めることになるため、薪割り時に、

・「ちょっと細いかな?ぐらいに割る」
・「樹皮をはがす」

をすることでしょう。

細割りにすることで、薪自体の体積が減り、絶対的な「含水量」が減りますし、皮をはがすことで外気にさらされる面積を増やすことができ、より乾燥しやすくなります。

これらをやって、なんとか冬に「使える薪」になるかな~、というところなので、できたらもう少しでも乾燥期間を延ばしてあげたいところですね。

またこういった”短期間しか乾燥させていない薪”【含水率計】でチェックした方が安心です。

 

3.含水率計はOKサインをくれます

大体20%前後までいけば”ちゃんと”暖かくしてくれる薪になると思いますが、30%とかだと、焚いて焚いても水分が熱を奪っていき、”ちゃんと”暖かくならないことが多いので注意です。

 


Dr.Meter® デジタル木材水分計 MD814

「乾燥期間が短いかな?」といった薪は、割った一群で同じところに積んであるでしょうから、その中の環境の違う数本をこういった【含水率計】で乾燥具合をチェックしましょう。

またその感想具合を知り、その乾いた状態の薪を打ち合わせた「カーン」「キーン」という音を覚えておくと、打ち合わせるだけで大体の乾燥度合いを知ることができるようになりますので便利ですよ。

 

4.まとめ

実際には、原木の入手や、玉切りなどが予定通りできない場合など多々ありますので、できる時期にできることをしていくというのが多いと思います。

その中でも「雨ざらし」と「乾燥期間」だけはしっかりととれるようにしてもらうと「いい薪」になりやすいです。

ぜひ「自分なりのスケジュール感」を持っていただき、焦らず楽しんで薪づくりをしていっていただきたいと思います。

それでは薪割りを楽しみましょう!

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薪割りに使う「薪割り用斧」を迷っているなら、タメゴローが人気の斧2種類を使い比べてみた記事軽くてよく割れる薪割り斧【フィスカースX25】を【ヘルコスプレッティングマスターDT-6】と比べてみました」を読んでみていただきたいと思います。


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