タメゴローです!
焚火や薪ストーブならではの楽しみのひとつに、その熱を利用した調理があると思います。
炎で肉を炙ったり、焼き芋をつくったり、コーヒーを沸かしたり・・・。
今回はそんな焚火や薪ストーブにぴったりのお酒の【日本酒】、それも【熱燗(あつかん)】について書いてみたいと思います。
1.焚火調理?とまではいかなくても、焚火や薪ストーブで何かを「暖める」ことは楽しい・・・
焚火や薪ストーブならではの楽しみのひとつに、その熱を利用して「調理すること」が挙げられると思います。
焚火をつつきながら肉料理をしたり、焼き芋をつくったり、鍋を煮込んだり・・・。
まさに焚火ありきの”キャンプならでは”な楽しみの一つですね~。
そんな「焚火で何かを暖める」行為って、なぜか楽しいものなのですよね。
そこで今回はそんな焚火調理のひとつ・・・、と言っていいのかわからない程お手軽なレベルですが、【お酒を燗する】というという楽しみについて書いてみたいと思います。
ホットワインやブランデー、紹興酒、果てはホットカクテルまで、「お酒を温めて飲む」という飲み方は世界中で見られるものですね。
もちろん日本でも「日本酒を熱燗で飲んでいるシーン」は時代劇に必ずと言ってよいほど出てくるほど、歴史的にみても昔から愛されている飲み方の一つでしょう。
家やお店では電気やガスで温めたお湯で湯煎したり、場合によっては電子レンジでチン!などしてお酒を温めるのが一般的だと思われます。
キャンプでもガスバーナーを持参すれば同じように温めることもできすが、焚火好きのタメゴローとしてはここはやはり「焚火でお燗」を推したいところですね~。
2.焚火でお酒を温めるには・・・
タメゴローはいつも、キャンプ用のヤカンに水を入れ湯を沸かし、よいころになったら中にお酒を入れた徳利(とっくり)をそのヤカンの中に浸け、湯煎(ゆせん)しています。
キャンプ用のヤカンがコンパクトなことと、暗闇で転がったり蹴っ飛ばしたり(笑)と、雑に扱われることが多いため、大きいものより丈夫な「1合用」の徳利を愛用してます。
↑タメゴローは「利き酒」でも使用されるシンプルな徳利とおちょこが好きで愛用ですが、1本線が1合、2本線が2合と家でもキャンプでも結構ヘビロテしてたりします。(コスパよくてオススメ)
また上の写真のようにヤカンを直接火にかけると「ススまみれ」になりますので、どんどんヤカンに「使い込まれた感」が出てゆくのもまたカッコイイものですね。
しかし炎との距離が調整できず、熱燗の温度が高温になりすぎたり、ヤカンの持ち手が熱すぎてプラスチック部分が溶けたりするので、「焚き火用のゴトク」を使うことをおすすめします。
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↑これはレビューも1000件以上あるほど大人気の「アマゾンベーシック製のゴトク」で、焚き火でヤカンのみならずスキレットやダッチオーブンまで置ける大型サイズで、とっても便利かつ黒のアイアン素材が男心をくすぐってくるゴトクと言えるでしょう。
焚火をしないときはミニテーブルにもなるので、なにげに便利なアイテムだったりします。
アマゾンのは特に「直火派」に絶大な人気がありますが、一般的なキャンプ場だと「焚火台」を使うことが多いと思われまます。
その場合は焚火台と合体(上に置く)させることになりますので、焚火台の上に脚がおさまるものが便利です。
このような小ぶりなタイプのもので、足の先が”点”で下に接するタイプだと、薪の隙間を狙いやすく使いやすいです。
この小ぶりなZAFIELDのゴトクは、SOTOのシングルバーナーなどで大き目のダッチなど重たいものを置く場面でも、耐荷重が30kgある丈夫なステンレス製の脚で安定してくれます。
湯煎用のヤカンがセッティングできたところで、お酒を入れるアイテムにもこだわりが出るところですね。
タメゴローは上で触れたように家庭で使う徳利をヤカンに浸けてますが、キャンプで人気なのは、これ
「酒タンポ」や「チロリ」と呼ばれる、おでん屋さんなど飲食店で使われている燗酒用の湯煎器です。
容量はサイズにより1~3合、素材はアルミ、ステンレスと言ったなじみ深いものはもちろん、熱伝導率の高い錫(すず)や銅などまであります。
特に錫や銅は「味がまろやかになる」と良く言われておりますが、笑’Sのものは銅でできており、さらに持ち手が熱くならないように把手に巻物がしてあるのが”こにくい”ところですね。
価格帯も安いアルミ製だと1000円以下、銅や錫だと2~3000円代といったところでしょうか。
とっくりにせよ、チロリにせよ「自分の最高のセッティング」で最高のお燗をしましょう。
3.あつ燗にはどんな日本酒がオススメか・・・
これは個人的な趣向も大きく影響してくると思いますが、お酒大好きタメゴローの個人的なオススメを紹介したいと思います。
日本酒には「吟醸酒」「純米酒」「本醸造酒」などと精米具合や原材料によって種類がありますが、難しいことは別のサイトなどにおまかせしてしまい結論だけ言うと、熱燗には「純米酒」系がおすすめです。
お燗をすることで香りや風味はもちろん、うまみが増しより奥深い味わいになるものが多いからです。
熱燗をちびりとやったときにくる、あの「じわ~」っとくるうまみと日本酒だからこその甘みがやめられません。
さらに個人的には「山廃仕込み」のものがより深みとコクがあり好きですが、その辺までいくと好み次第ですね~。
そんなあつ燗に向いていると思うお酒ですが、
A.はずさない獺祭からお燗用の【獺祭 温め酒】


獺祭 純米大吟醸45 温め酒
何を飲んでもおいしいと最近では一番人気の【獺祭】。
プレミア価格のものが多いですが、お燗用に作られた【温め酒】は旨みと甘みが引き立つ逸品ですが、実はコスパのよい獺祭だったりします。
甘めのお燗が好きならぜひ試してほしいお酒ですが、10月~3月の期間限定品なので入手はお早めに。
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B.土佐らしい魚に合う旨い辛口【土佐鶴】
”お酒の国”高知のメジャーな銘柄ですが、有名な純米大吟醸でなく純米酒のものです。
華やかな味ではありませんが、とても素朴でどっしりしたボディのある日本酒といった感じでしょうか。
さわやかな酸味もあるので、濃い目の味付けがされた魚の煮つけなどとばっちり会ってしまいます。
お燗でも後口スッキリな辛口が好きな人にはこちらだと思います。
C.富山の【立山の純米吟醸】は不思議なお酒
これは不思議なお酒です。
常温でももちろん、お燗もおいしく、気が付いたらアッというまに無くなっている日本酒。(笑)
際立って香り立つわけでもなく、どっしりとボディがあるわけでもなく、コメを感じさせつつも”さらっ”と通り過ぎてゆく、そんな抵抗の無いお酒。
いわゆる「水に近い」部類ですね~。
プレミアム日本酒並みの味なのに価格も4000円程度/1.8Lと高くないのも不思議。
いろいろ不思議でつい買ってしまいます。笑
D.伊勢のお酒【鉾杉(ほこすぎ)】は地元ラブな隠れた名酒


鉾杉 秀醇
タメゴローが勝手に【隠れた名酒】と思っている鉾杉です(笑)。
そのほとんどが地元向けに作られているためあまり他県では出回らない、地元ラブなお酒だったりします。
決して華やかな香りや味ではありませんが、熱燗にすることでコクと味わいの深みがより一層すばらしく、「旨い・・・」とつぶやきたくなる感じです。
アルコール度数が18~19%程度と少し高めでキレもよいので、肴を選ばずおいしいお酒なのにテーブルワイン的なコスパ(1800円程度/1.8L)まで優れた一品です。
ちなみにタメゴローはこれを常備しており、日常飲む熱燗のエースだったりしますので、熱燗好きの方はぜひ飲んでみてほしいです。
E.愛知の【鬼ごろし】は日本酒好きの大工さんのテーブルワイン
最後はちょっとおまけです。
タメゴローが仕事で現場の大工さんとお話していた際に、お酒の話題になりオススメされたお酒です。
その大工さんはたいそうお酒好きなのですが、「いろいろ飲むが、結局この鬼ごろしに戻ってきてしまう」「これなら飲んでも身体がだるくならない」「紙パックで捨てるのが楽」というべた褒めがとても印象に残ったため、試しに購入し飲んでみたものです。
コレ、安価な清酒のパック酒とあなどることなかれ!常温でもよいですが、お燗するとまたよいです。
際立つものは無いのですが、逆にそれがよいのかとてもバランス良く、なぜか進んでしまうお酒でした。
1400円程度/3.0L(!?) 程度と、テーブルワイン的な日常的に飲む「コスパ最強だけどおいしいお酒」をお探しなら一度飲んでみてください。
日常的にフレッシュに飲みたいなら3Lでなく2Lの6本セット(2L×6本=12L)のまとめ買いがお得です。(それでも5500円ぐらい)
清洲城信長鬼ころし2000ml×6本
「鬼ころし」という名は全国に同じ名前であまりおいしくないものが多いのですが、「清洲城信長 鬼ころし」はおすすめです。
4.まとめ
焚火・薪ストーブに合う【日本酒の熱燗】編、いかがでしたでしょうか。
冬になると特に美味しく感じてしまう熱燗を味わうと、本当に日本人に生まれてよかったと思います。笑
焚火をつつきながら、あったかいお燗酒をちびりとやる、これはキャンパーにだけ許された至福のひと時だと感じます。
最高のセッティングのためにぜひご参考にしていただけるとうれしく思います。
もちろん焚火や薪ストーブだけで味わないといけないわけではありませんので、常飲の日本酒をさがしている方にもお勧めできるラインナップだと思います。
「日本酒は苦手で・・」、という方もみえるかと思いますが、日本酒はとってもいろんな種類や味わいがありますので、自分の好みに合った銘柄に出会えると人生がまた楽しくなるかと思いますので、一度評判のよいお酒をためしてみてはいかがでしょうか。
日本人のDNAには「お米ラブ」と同等に「お酒ラブ」が組み込まれていると考えているタメゴローでした~。
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