タメゴローです。
キャンプに行き【焚火の前で飲むお酒】ってなぜあんなにもおいしいのでしょうね。
同じく家にいながらも火を焚く【薪ストーブの前】もまた通ずるものがあります。
今回は、お酒大好きタメゴローが今まで【炎を前に】飲んできたお酒のオハナシ、【ウイスキー編】それも【スコッチ】について書いてみたいと思います。
1.炎の前で飲むお酒
【炎の前で飲むお酒】として、一番に思い浮かぶのはなんでしょうか?
キャンプでは気温も高く動的な雰囲気の日中は「ビールやハイボール、チューハイ」などの”軽め”のアルコールが多いことでしょう。
カンパーイ!と瓶や缶をぶつけ合う楽しさがよく、クーラーから取り出してすぐに飲めるためとてもお手軽でタメゴローもよく楽しんでおります。
しかし夏でも気温も低くなる夜、焚火を前に飲む時は少し落ち着いた静的な雰囲気で飲むとなると、「ウイスキーや焼酎、日本酒、ワインなど」もう少し”重め”のグッとくるものが好まれるのではないでしょうか。
キャンプでは友人などと焚火を前にした特別な時間に、”お気に入りの一本”をみんなで分かち合うなんてのも最高ですし、それぞれがお気に入りのものを持ち寄り、チビチビやるのもまたよいものです。
これがソロで野営(いわゆるソロキャンプですね)をしている状況だったりすると、飲み物はもちろん「カップやグラス」、座るチェアからテーブルなどまで”こだわりの”セッティング”や飲み方で、より趣味色が強くなるものだと思います。
そんな”重め”のお酒、いわゆるハードリカーもいろいろな種類がありますが、みなさんもそれぞれにお好きなものをキャンプや焚火の楽しみとして持って行かれているかと思います。
片や、お酒が飲めないわけではないのですが、
- あまり強いお酒は飲んだことが無い
- とりあえずオススメのもの飲んでるだけ
- 何でもよいので飲んでいた
という方もみえるでしょう。
お酒はそれこそ紀元前4000年頃からと、人類の長い歴史に長く付き添ってきた「人類の友」と言ってもよいもので、また適度に飲むことは”人生を豊かにしてくれるすばらしい楽しみのひとつ”だと感じております。
あまりお酒に詳しくない方の中でも「興味はあるんだけどね」といった方も少なくないと感じますので、今回はタメゴローが個人的に思っている【焚火に一番しっくりくると感じているもの】をご紹介できればと思います。
ウイスキーや焼酎などのアルコール度の高いものだと「お酒に強くないからちょっと苦手」と感じる方も多いかもしれません。
しかしゴクゴク飲む必要はまったくありませんし、チェイサー(アルコールを薄めるために飲む水)と共に飲むことで、その味をゆっくり・じっくり楽しむことができます。
ハードリカーの方が味わいの深いものが多く、またそのお酒の成り立ちや歴史などと飲むことで、いわゆる”こだわりの強い方”でも満足していただけるモノが多いでしょう。
ですのでぜひ焚火の時はそのシチュエーションと共に、いつもは飲まないハードリカーなども楽しんでみていただきたいです。
そんな重めのアルコールの中でタメゴローが、
【焚火に一番しっくりくると感じているもの】
それは、
【ウイスキー】
それも
【スコッチウイスキー】
だとタメゴローは強く感じます。
これは焚火だけでなく、薪ストーブを前にしたシチュエーションでも近いものがありますので、読んでいただきご自身の琴線に触れるようならば一度試していただければうれしく思います。
2.ウイスキー?スコッチウイスキー?
ウィキペディアで調べてみると「ウイスキー」とは、
「大麦、ライ麦、
とのことで、ざっくり言ってしまうと麦系とトウモロコシを原材料の主とした度数の強め琥珀色のアルコールですね。
社会人になるとスナックなどで無理に飲まされて嫌いになってしまう方も多いお酒ですが、そんなことで嫌いになってしまっていたら実にもったいないことです。
ウイスキー800年ほどの歴史の中で、禁酒の法律が出ても”密造酒として作り続けられたからこそ、今のおいしさがある”と言われているほど長い歴史愛されたお酒でもあります。
そんなウイスキーですが、原産国によって
- アイリッシュ(アイルランド)
- スコッチ(イギリスのスコットランド)
- アメリカン(アメリカ)
- カナディアン(カナダ)
- ジャパニーズ(日本)
などと、また材料や製法によって、
- モルト(大麦)
- シングルモルト(単一蒸留所でつくられたもの)
- グレーン(トウモロコシ、ライ麦、小麦)
- シングルグレーン(単一蒸留所でつくられたもの)
- ブレンデッド(モルト、グレーンを合わせたもの)
といったように呼び方が変わりますが、ここでは難しいことは省きましょう。
(実際はもっと細かな分別がありますが、難しいことは他のページに任せさせていただきます)
巷にはスーパーから酒屋さんまでたくさんのウイスキーがあふれており、どれを飲んでよいかわからないほどかと思いますが、今回タメゴローが焚火や薪ストーブの炎と共に飲むのにオススメしたいのは、
【スコッチウイスキー】
その中でもさらに絞って
【シングルモルト】
のものを推したいと思います。
これにはいろいろと理由があるのですが、お酒を楽しむのに一番大事なことはやはり、まずは単純に
「うまい!」
と思えることでしょう。
長い歴史の中で磨き抜かれた味わいは、最初慣れないものであってもチビチビ味わってゆくといつのまにか「うまい」となってしまうことが多いのもウイスキーの不思議なところ。
その中でも、スコットランドで作られるウイスキーにはそれぞれに特徴があり、産地も「アイラ産」などの良質なものを体験すればするほどその奥深い味わいが癖になってしまうのが【スコッチウイスキー】、それも味や香りの違いがはっきりと分かりやすい【シングルモルト】の魅力だと思うからです。
こだわったキャンプセッティングや焚火を前に、自分のこだわりのある深みのある旨いウイスキーをやる。
こういった「こだわり」要素は、いろいろと自分で体験しながら好みを追求してゆけることが大事だと感じます。
そんな懐の深さを持つお酒であるウイスキーは、そのセッティングの一つになりえると感じるからです。
また味わいはもちろんその香りも独特のものが多いのがシングルモルトの特徴で、この【独特の深み】こそが焚火のお供とするのにもってこいの要素だと感じてやみません。
ソロキャンの場合など、自分のお気に入りのウイスキーをフラスコ(スキットル)に移してポケットに突っ込んでおき、焚火を前にポケットから出してグビリ、なんて多くの人があこがれるセッティングにもばっちりフィットしてしまいます。
タメゴローはスタンレーのフラスコ(スキットル)を使ってますが、今はチタン製で革巻きのものも狙ってたりします。笑
STANLEY クラシックフラスコ 0.23L
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3.焚火にオススメのスコッチウイスキー(シングルモルト)
本題のオススメスコッチです。
まずは、これでしょう。
【シングルモルトの女王】ボウモア
これを紹介せずには始まりませんね。
1779年に創業のイギリスはスコットランドのアイラ島最古の蒸留所。
「アイラの女王」とも呼ばれる気品ある”スモーキーフレーバー”が特徴のボウモアです。
12年物はボウモアモルトの代表的存在で、現在進行形で世界中のモルトウイスキー愛好家に愛されている逸品です。
クセが強くなりがちなアイラモルトの中でも最もバランスが良く、爽やかな香り特徴です。
それまでサントリー角瓶やジャックダニエルなどのどメジャーなウイスキーしか飲んでいなかったタメゴローが、20代中ごろにお客様に進められて初めて飲んだときには「今まで飲んだウイスキーはなんだったんだ」と、とてつもない衝撃を受けたことを今でも覚えております。
癖が強いと言われるアイラ系の中でもとても飲みやすく、アイラ初心者だけでなくウイスキー初心者の方にもぜひ飲んでいただきたい一本です。
グビッと飲むのではなく”ちびちびなめるように”、チェイサー(水)と一緒に飲むと良さが分かりやすいと思います。
ハイボールにすると味がぼやけて残念になるのでオススメしません。
サイズも350mlのものもあるのでお試しや、キャンプに持ってゆく用にもありがたいです。
【シングルモルトの王様】ラフロイグ
「アイラの女王」がボウモアなら、「アイラの王様」はラフロイグです。
ボウモアよりもピート感(独自のスモーキーさ)やフレーバー(薬品的な香り)など全体的にクセが強めの飲み心地で、アイラらしさをより増したスコッチと言えるでしょう。
しかしボディ的にはどっしり過ぎず飲みやすい側面もあります。
タメゴロー的には、やさしめのボウモアでアイラに触れて、より本格的なアイラにラフロイグで踏み込むことで、あなたがアイラを受け入れるか否かが分かれる、ある意味「踏み絵」的なスコッチだと思ってます。
そして受け入れてしえれば「アイラ好き」になること間違いなしで、その他独自のアイラ感のある【アードベッグ】や【タリスカー】なども試してみたくなるでしょう。
(ちなみに「ピート」とは草などが石炭になる途中の「泥炭」のことで、ウイスキー用の麦芽を乾燥させるときに使い、その”いぶした香り”がアイラ独特のフレーバーの一因と言われています。
スコットランドでは昔、乾燥させた泥炭をストーブや暖炉で燃やして暖をとるのが一般的だったようです)
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お次は、
【シングルモルトの元祖】グレンフィディック
1963年にそれまでの”ブレンデッド用”ではなく、初めて”シングルモルト”として世界に輸出したグレンフィディック。
伝統的な製造工程で12年以上熟成させたモルト原酒のみでつくられています。
ロビー・デューの泉の恵まれた水質、スペイサイドの大地で厳選された原材料の大麦、ハイランド地域の新鮮な空気と小型蒸溜釜でつくられた素晴らしい味わいのモルトです。
タメゴローの先輩でウイスキーの師匠がこよなく愛するシングルモルトの元祖です。
ボウモアのようなスモーキーさも強くなく「丁寧に作られた上品なスコッチ」と言える一本で、ウイスキーの中では比較的凹凸感の少ない”日本的な”味と言えるかもしれません。
ちなみに現在世界でもっとも飲まれているシングルモルトウイスキーとなっています。
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さらにお次は、
【当時のイギリス国王が隠れて飲んだ密造ウイスキーの王様】
グレンリベット
ザ・グレンリベット12年
「最高級のモルト。世界で最も人気のあるモルトの一つ。それだけの価値がある。」と評された歴史ある蒸留所の代表作です。
熟成にアメリカン・オークの空き樽を使うことで、グレンリベット特有のバニラの口当たりと独特のスムースさがつくられると言われています。
当時の国王ジョージ4世が規制されていた密造酒であったグレンリベットを愛飲したため、当時の政府が忖度して「王が密造酒を好むことがあってはならぬ」と公認になった、という逸話を持つほど「ウイスキーの味」で後に続く歴史自体を勝ち取ってきたお蒸留所の一本といえます。
そんなうんちくもこの酒のつまみにできるほど愛されたウイスキーです。
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スコッチのシングルモルトシリーズの最後は、
【シングルモルトのロールスロイス】マッカラン
シングルモルト ウイスキー ザ マッカラン 12年
【シングルモルトのロールスロイス】と賞えられているシングルモルトウイスキーの最高峰です。
フルーティーな芳香と豊かな口あたりが特徴で、タメゴロー的にはグレンフィディックをより繊細にした、という感覚だと感じます。
その歴史も古く、18世紀から製造を始め、1824年にハイランド地方で2番目の政府登録蒸留所となった”名門”蒸留所。
厳選されたシェリー樽で最低12年間熟成させた原酒のみを使用。
上に紹介したのは、もっともスタンダードな「ザ・マッカラン」ですが、金額の方もロールスロイスまでとはいきませんがちょっとお高めです。
上品で物足りない、ということはなくただただ上質を求めたらこうなった的な真面目な味ですが、そこはさすがにシングルモルト、ちゃんと個性がありますよ~。
4.焚火にオススメのスコッチウイスキー(ブレンデッド)
タメゴローのオススメはあくまで【シングルモルト】スコッチですが、シングルモルトの”強めのクセ”が苦手な方にもオススメできる【ブレンデッド】スコッチについても触れてみたいと思います。
ブレンデッドと聞くと「混ぜていて安いもの」などと思ってしまうかもしれませんが、それは大きな間違いでブレンデッドの技術により高められた香りや飲み口の柔らかさなどは、強いお酒ということさえ忘れさせてしまうものも多くありますのであなどれません。
【販売量世界No.1 スコッチウイスキー】ジョニーウォーカー
12年以上熟成された多彩な原酒を、18世紀から続く卓越したブレンド技術でつくられた、ブレンデッドスコッチウイスキーの傑作。
豊かな香りとコクのある味わい。ジョニーウォーカーならではの複層的な味わいを感じられる奥深いウイスキーです。
日本でもとってもメジャーなスコッチで、通称「ジョニ黒」といえば聞いたこともある方は多いのではないでしょうか。
タメゴローも先輩に連れられて行ったショットバーで覚えたスコッチで、その完成度からとってもファンの多いブレンデッドです。
しっかりスモーキーで飲みやすさはすばらしいですね。
専門家から「ブレンドの傑作」「アルティメット」などと評価されるウイスキーなのもうなづけます。
5.まとめ
焚火や薪ストーブにあるお酒シリーズ。
今回はウイスキー、それもスコッチでシングルモルトのオハナシいかがだったでしょうか。
製法の違いでも「シングルモルトが自然(産地)の作る味」ならば、「ブレンデッドは人間の技術が作る味」といえるでしょう。
炎の前でじっくり味わいたいものをご紹介できたかとは思いますが、本当はまだまだオススメしたいものもありますのでまた次の機会に。
奥深いスコッチウイスキーをスキットルに詰めて焚火を囲いに出かけてもらえると嬉しいなぁと思うタメゴローでした。
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■スコッチウイスキーをキャンプ場に連れ出すなら、お気に入りのスキットルをチョイスすることもオススメです。
■スコッチウイスキーでシングルモルトなら
【シングルモルトの女王】ボウモア
【シングルモルトの王様】ラフロイグ
【シングルモルトの元祖】グレンフィディック
【シングルモルトのロールスロイス】マッカラン
【当時のイギリス国王が隠れて飲んだ密造ウイスキーの王様】
■スコッチウイスキーでブレンディッドなら
【販売量世界No.1 スコッチウイスキー】はジョニ黒
ジョニーウォーカー ブラックラベル 12年
【王家御用達】のシーバス・リーガル
やたら名前のカッコイイブレンデッド。「シーバス」は当時の経営者ジェームス・シーバスさんの名前から、「リーガル」は「正式に王家御用達」と言う意味だったりします。