タメゴローです!
薪ストーブのメンテナンスで”主役”といってもいいのが、
【 煙突掃除 】
ですね~。
この煙突掃除、煙突の設置状態によっては自分でできない方もみえると思いますが、可能な方はできるだけ”自分で”やりましょう。
もちろんタメゴローも自分でやっています。笑
なぜなら、薪ストーブの煙突掃除を自分ですることで、安全安心が得られ、さらに 【自分の薪ストーブの”正しい焚き方”がわかるようになる】 からです。
■煙突掃除で安全安心・・・
煙突掃除で得られる【安全安心】というのは、もはや説明する必要もないかもしれませんが、あたりまえだけど、とても大事なことですね。
- 煙突に煤や他のものがつまって、煙の排気を邪魔していないか
- 煙突の固定にぐらつきがないか
- 煙突本体に劣化や穴などがないか
これらのことは、”炎や煙”という本来人間にとって”危険なもの”を、薪ストーブとして役立てるために生活にとりこんでいるわけですから、ちゃんと管理しておかなければ、生命の危険につながります。
これらのことを、”自分の目で直接確認できる”ことによる安心感は得がたいものですね。
■自分のストーブの”正しい焚き方”を知ろう・・・
正しい焚き方がわかる、と書きましたのは、毎年の煙突掃除で出る【煤】によって、自分の薪ストーブの燃焼状況を知ることができるためです。
この煤の何を見るかというと、
- 煤(すす)の量
- 煙突のどこの部分に、煤が多くついているか
ということを把握することで、ストーブを正しい焚き方できているかを知ることができます。
1.【煤の量】は燃焼効率のバロメーター・・・
これは煙突の「健康バロメーター」ですね。
一年間あなたが、薪ストーブをどのように焚いてきたかの結果、と言っても過言ではありません。
煤は乱暴な言い方をすると「薪が不完全燃焼をしたあとの残骸」と言えます。
ですので、煤が少なければ少ないほど、投じた薪を「完全燃焼させた」という証拠になります。
逆に多いようであれば、うまく焚けなかった、ということです。
上手く焚けずに煙突に付着する煤が多過ぎると、煙道火災の原因にもつながりますからね。
これを突き詰めることで、1本の薪を有効に燃焼させて、最大限の効果を引き出せたということになります。
極端に言えば今まで10本使っていたところを、8本で同じ効果が得られるなどといった、省エネな炊き方ができていることになります。
効率が上がり、薪の消費量が減った分は、薪つくりや薪割りの労力も減りますので、いいことづくめです。
ぜひ、煤の量が減るような”効率のよい焚き方”を追求してほしいです。
具体的にどうやって煤の量を比較するかですが、薪ストーブ一年目の方は、当然比較対象のないので、出た煤の量が多いのか少ないか分かりません。
この一年目の煤の量を記憶しておいてもいいですが、できればケータイなどでもいいので、【写真を残しておく】と簡単に比較できてよいです。
その【一年目】を基準として、【煤の量が減るように焚く】ことが、煙突もストーブも傷めずに、そのストーブに合った焚き方ができるようになってきた証拠となります。
これを突き詰めると、投じた薪を「完全燃焼」させることに近づきますので、おのずと「効率よく」焚いていることとなるわけですね~。
煤の量を減らせば、近隣トラブルも減らすことができる・・・
また、煙突についている煤は、発生した煤全てというわけではありません。
ここに残っていない煤は外部(大気に放出)に出ていって、隣家などに降り注いでいる可能性があるわけです。
薪ストーブでの近隣とトラブルは、【匂い】と【煤】が原因となる場合が多いです。
洗濯物などに付着して困る、などのクレームは誰しも望みませんし、こちらもそんなつもりでストーブをしていませんよね。
ですので、この【煤を減らす】ことで、
- 煙道火災の可能性を下げ
- 燃焼効率を上げることができ
- さらに近隣トラブルも減らすことができる
ということになるわけです。
煤の量がまったくのゼロ、というわけにはいかないと思いますが、努力する価値は高いと思います。
2.煙突のどこの部分に煤が多くついているか・・・
この「どこの部分」というのは、安全の上で結構重要です。
薪ストーブの排気は、基本的に温度差による上昇気流に頼っているわけなので、ファンなどで流速(排気される気体のスピード)を上げることはありません。
できるだけスムーズな排気のために、煙突の内側は抵抗となる突起や曲がりをつくらないことが望ましいのですが、どうしても曲げなどは出てくる場合があります。
この、曲げの部分に煤はたまりやすく、そのたまりやすい部分が、排気上のネックとなるわけです。
また同じように、煙突が屋内に面している部分と屋外に面している部分の境目にも温度差により煙突が冷やされることで、煤がつくことが多い部分です。(このため、屋外部分の煙突もシングル管でなく、煙道火災を起きにくくするため、断熱2重管が推奨されているわけですね。)
こういった部分以外の、「その他の部分」は全然煤がついていなくても、その「煤のたまりやすい部分」で煙道をふさぐようなことがあれば、煙が排気できず、最悪逆流などの事態がありえますので、自分のストーブの煙突でネックとなる部分を把握し、そこにつく煤の量を気にするようにしましょう。
シーズン途中などでも、そのよく煤のつく部分だけをチェックすることで、よい焚き方をしているかどうか、も知ることができます。
■煙突掃除のタイミングは・・・
いざ、煙突掃除!けど、いつやるのがいいの?ってなりますね。
一般的には、シーズンオフ後、シーズンイン前とタイミングを悩むところですが、タメゴローは【シーズンイン前派】です。
理由は、めんどくさい(笑)のもありますが、シーズンオフ直後にすると、次にストーブへ火を入れるまでの間が長くなり、煙突やストーブの不調の発生する可能性が増えてしまうためです。
特に煙突は、トップ(煙突の傘部)の部分に、【鳥が巣をつくる】というトラブルが、春~夏にかけて発生しますので、掃除したはずなのに煙が逆流する、といったことがないようにしたいですよね。
(2020年追記:薪ストーブの本体は鉄なので、内部からのサビを防ぐためにはシーズンオフすぐにもして、乾燥剤を入れておいた方がよいと、ご意見頂きました。またストーブ屋さんも無理せず出来るなら2回を推奨しますとのことでしたので、できれば2回やりましょう。)
これにあわせてストーブ本体の方も、やはり使用直前に不調がないかチェックしたいところです。
タメゴローの友人の話ですが、鳥が迷い込んでストーブの中で暴れていたなんて、びっくりなトラブルがありました。
さすがに、それなら気づくと思いますが、虫や本体のトラブルにも気づくことができるので、やはりシーズンインする直前がオススメですね~。
■まとめ・・・
このように、【煙突掃除】ひとつですが、自分ですることによって得られるメリットは、薪ストーブ生活をしていく上で結構大きなものだと知ってもらえたと思います。
もちろん、自分で煙突掃除ができない家もあるかと思います。
そういったの場合は、煙突掃除の業者さんにお願いして、安全安心のために「つまりがない状況」が確認ができる写真を撮ってもらい、出た煤の量を直接見せてもらうことをオススメします。
それだけでも、安心が得られ、自分が去年より上手にストーブを使ってあげられているかが分かりますので。
上手く焚くのは、一朝一夕ではできませんので、去年より今年は、今年より来年は、とうまくなるよう心がけましょう。
安全安心に、そして自分のストーブにとって正しい焚き方を追求して、よりよい薪ストーブ生活を送ってもらいたいな~、と思うタメゴローでした~。
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