薪ストーブを焚いていると、炎のかもし出す独自の雰囲気のせいなのか、”ゆっくりと”お酒が飲みたくなります。
炎の見える位置に座り、ストーブの中で”薪の内側から噴きだす炎”や、”薪の表面を静かに踊る炎”を見ていると、目がひきつけられてしまい、”ただただ”グラスを傾けているのが心地よくなってしまうのです。
タメゴローが”人並みに”お酒好きだということは否定しませんが・・・。笑
そんな”人並みにお酒好き”であるタメゴローが、もっと薪ストーブを楽しむためのものとして、超個人的な”独断と偏見”で、【薪ストーブに合うお酒】をいろんな側面から紹介してみたいと思います。
今回は ”悪魔の” ベルギービール 【Duvel】 です。
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”ちょっといいもの”を扱っているお店ではお目にかかることができ、日本でもベルギービールの有名どころで親しまれている【Duvel】(デュベル)。
このビールは、
【誰もが賞賛する、”悪魔の”ビール】
【世界一、”魔性を秘めた”ビール】
などと 、”ちょっと物騒な”俗称のある、ベルギービールです。笑
なぜ悪魔のビールといわれているのか?
デュベルビール(小西酒造株式会社 )様のHPより抜粋
”第一次世界大戦の終結を記念して、新たに造られたビールは「ヴィクトリー・エール」と名付けられました。
そのころ地元の試飲会において近所の靴屋のヴァン・デ・ワウワーが衝撃的なアロマに感銘を受け、「このビールはまさに悪魔だ」と名言。
それを契機に名称も「Duvel」に変更。当時のキリスト教国のベルギーでは、この時代に「悪魔」という名前を冠するのはかなりセンセーショナルな出来事でした。”
靴屋さんの一言が「勝利」から「悪魔」へと間逆に商品名を変えてしまうことにもびっくりですが、キリスト教国下で”悪魔”と銘打って販売してしまえるほどの”衝撃”を与えたアロマ(芳香)だったのです。
薪ストーブに合うビール、合わないビール
タメゴローは「薪ストーブのある部屋で飲むビール」は、できるだけ「香りや味わいの深いものがよい」と思っています。
日本の夏の定番「アサヒスーパードライ」など、「のど越しのよさ」や、スキッと「切れ感」が強いものは、薪ストーブには”ちょっとちがう”と感じます。
異論はあるかと思いますが、スーパードライなどは外気温と湿度が高いシチュエーションがよく合うビールだと感じます。
はっきり言って、スッキリ感と切れよりも、「香りや味わい」がゆったりとした薪ストーブに良く合いますので。
その感覚でいくと、この「デュベル」は、実に芳醇な香り立ち、強めのコクとベルギービール特有の後引く味わい・・・。
タメゴローは、このデュベルはかなりのレベルで”薪ストーブと相性のよいビール”だと考えています。
もはや、日本のビールとは”別の飲み物”
まずグラスに注いだ時点で、その香りが「私はちょっとちがうわよ・・・」、といった主張をしてきます。笑
フルーティーと言ってしまえばそうなのですが、もっとコクのある香りというか、日本のビールではなかなか出せない”甘みのある”豊かな香り。
口に含むと、その香りをグッと感じます。
いっきにのど越しを楽しむのでなく、口の中で味を楽しんでから飲み干すと、味の強さからは想像のつかない後味のよさ。
アルコールも日本のビールとは違い、少し高めの8.5%というのが、後味のよさを作っているのかもしれません。
そのため、豊かな味わいをひきしめてくれますし、ストーブ前でゆっくりと飲むには、ウィスキーほどでないにしろ、”ほどよい度数感”だと感じます。
同じビールだというのに、日本で一般的なものと比べると、すでに別の飲み物と言ってしまってもよいのではないのでしょうか。
「薪ストーブにビールなんて”軽めのお酒は合わない”」という”先入観”をお持ちの方にも、このビールで”ゆっくりと味わう”ことをぜひ試してもらいたいです。
もちろん”のど越しを楽しむ”ようにゴクゴク飲んでも、鼻に抜ける独自の香りや、スッキリ感、飲み干した後の芳醇なアロマは感じてもらえるので、いろいろ試してみて、”自分にとって”よりおいしく味わえる飲み方を探してもらいたいですね。
輸入元である小西酒造さんはデュベルの味、香りを、
”デュベルは、いまだにフルボディのゴールデン・エールの代表格とされています。
トップクラスのホップのみを使用。
香りは華やかで、 グレープフルーツを思い起こさせる柑橘類の香しさが鼻をくすぐります。
スパイシーさを兼ね備えた絶妙なバランスの味わいがまろやかに広がります。
のどを潤すパーフェクトな飲み物、ゆっくり楽しむ大人のビールと言えるでしょう。”
と、完成度の非常に高いベルギービールと評し、推して止まないわけですね。
【注ぎ方】で味が変わる?
ここからは、同じビールを【ツーランクほどおいしくのむための】”ちょっとしたコツ”です。
ワインなどでは、ワイン自体を空気に触れさせることで、ワインが本来持つ香りを引き出し、最大限に楽しめるようにするのが常識ですね。
ソムリエさんがやっている、ちょっと気取ったアレです。笑
瓶から別の容器に移し替える「デキャンタ」でも空気にふれさせ、飲むためにも大きなグラスを使い、ワインを回すことで「空気に触れさせる」ことを大事にしています。
これ、実はビールでも同じなのです。
特にこのデュベルなどのように、”香り高いもの”は、この「できるだけ空気に触れさせる」ことで、香りや味が大きく変わってしまうのです。
そのため、輸入元の小西酒造さんは、グラスと瓶の距離を少し離すために、注ぐ際に瓶を上下させることを推奨しています。
あ、グラスはお持ちのワイングラスで大丈夫ですよ。
(タメゴローはそうしてます)
お持ちでなければ、デュベルビールと”専用グラス”がセットになった、
デュベル 6本セット 専用グラス付きは、まとめ買いでお得ですし、メーカーが、
最高の状態の泡を保つことができ「おいしく飲んえもらえるグラス」
として作っているものがセットになっているので、試してもらってもいいと思います。
(ビールの専用グラスって、高いものでもないのに、なんだか贅沢でイイですよね。笑)
(余談ですが、デュベルはこのグラスにもこだわりが強く、いろいろなデザイナーとコラボレーションして、グラスだけでもコレクションとしてたのしめてしまう程のレベルだったりします。)
瓶にビールを1センチ残すと、さらにおいしくなる?
また、グラスに注ぐ際にも、”さらに”おいしくなく秘訣があります。
それは、「瓶の底に少しだけビールを残す」ことです。
これは瓶の底に沈殿している、見た目のにごりと、味に不要な苦味を与える「ビール酵母」までグラスに入れないためです。
ワインだと、同じ意味で不純物である澱(製造過程で入ってしまうぶどうの皮や実)を瓶に残します。
ですので、冷蔵庫での保管は、【瓶を立てた状態】でしてもらうのがベストですね。
(裏ラベルにも解説がついています・・・・)
以上、同じビールを【ツーランクほどおいしくのむための】”ちょっとしたコツ”をまとめますと、
この
- 瓶を立てて保管する
- 空気に触れさせてグラスに注ぐ
- 瓶に少しだけビールを残す
をするだけで、しないビールとは
味と香りに【雲泥の差】が生まれてるというわけです。
「そんなにかわらないでしょ?」と思う、ちょっと”半信半疑な方”は、手ごろな価格のワインや、いつものビールなどでこれを試してみてほしいです。
確実に”その差”を感じてもらえると思います。
タメゴローはスーパードライなど香りを求めないものは別として、モルツやラガーなどの味わいの豊かなビールは必ずこれをやってます。
同じものを飲むのなら、おいしい方がいいですからね。
まとめ
そうやって、薪ストーブに合う”悪魔の”ベルギービール【デュベル】を、【おいしい状態】で準備できれば、あとは薪ストーブの炎を肴に、ゆっくりとビールを楽しんでみてほしいと思います。
タメゴローが【薪ストーブと合う】と言った理由がわかってもらえ、いつもとちがう”ゆったりとしたビール”で薪ストーブをさらに楽しんでもらえるといいな~、と思うタメゴローでした~。
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