IMG_5202

薪棚の位置は、薪ストーブ生活の”楽しさ”を大きく変える

タメゴローです。

今回はちょっとまじめなお話です。笑

 

タメゴローは建築設計をしている関係から、薪ストーブの燃料である「薪」について、とっても気にしていることがあります。

それは、「薪棚の位置」です。

2IMG_6374

薪ストーブを設置しない家であれば、存在しないものでありますが、ストーブのある家ではなくてはならない存在だと思います。

ストーブをやっていない設計士だと、

「薪棚なんて、敷地の中にある”スキマ”に置けばいいだろう」

程度の認識しかありません。

そんな設計は、はっきりいって、「最悪」です。

これは言い切れます!笑

というものも、「ストーブと薪棚の位置関係」は、ストーブ生活をしていくにあたり、

・楽しく続けられるか、

・苦しくなって、やめてしまうか、

を、決めてしまうぐらい大切なのです。

家づくりの基本である「間取り」を決める際に、きちんときめておかないとならない重要なのポイントです。

 

なぜなら、薪棚には、

冬に寒い中「薪(燃料)」を取りに行く

という、あたりまえな行動だけでなく、

冬以外には、薪づくり”全般”に関係してくる

のです。

 

「原木」から「薪」として消費されるまでの、簡単な作業工程ですが、

1.仮に山から木を切ってきたとします。

2.車で敷地内におろす→置き場はどこになるか?(下ろしてから、原木の移動が必要か)

チェーンソーで玉切りをする→作業はどこでするか?置き場との位置関係は?(原木の”再”移動が必要か)

3.切った玉はどこに置くか?(玉の移動が必要か)

4.玉を割るのはどこでするか?(玉の移動が必要か)

5.割った薪はどこへ雨ざらしや、一時置きをするか?(薪の移動が必要か)

6.作業場所から薪棚へ保管する経路は車でいけるか?一輪車でないと無理か?手で運ばないと無理か?(薪の移動が必要か)

7.薪棚からストーブ近くの一時薪置き場まで、薪を運ぶのは苦でない距離か?

8.直接室内のストーブ横まで持ってくるのか?

という薪づくりから消費までの、一連の作業すべてに関わり、言ってしまえば、薪棚の位置というものは山から切り出された

「原木が自宅の敷地に来た時点から、薪ストーブの中に入るまでの動線」

を決めてしまうこととなります。

 

この動線が長かったり、運搬器具などが使えない経路だったり、長距離を雨濡れになるものだと、ストーブ生活を”苦”と感じてしまいやすいです。

「原木」「玉」「薪」のどの状態であれ、

「移動させる」

という行動は、大なり小なり「身体へ負担」をかけるからです。

若いうちは「トレーニングにもなるし、へっちゃら!」でよいですが、考えてみてください。

自分が60歳以上になっても、同じように「トレーニングになるし」と言える作業と思えるでしょうか。

若いうち”だけ”ストーブ生活をする!ということであればいいかもしれません。

しかし、歳を重ね、ストーブに愛着を持ち、豊かに暮らしたいのは落ち着いてくる頃にこそ、もっと強く思うのではないかとタメゴローは考えます。

 

よく、新築時に設置せず、あとでストーブを設置した家でおこりうることなのですが、

家の土地のすきまに薪棚を設けて、

チェーンソー作業と薪割り作業と保管作業、

そしてストーブから薪棚へ薪をとりにいく行動、

が、すべて”離れて(距離がある)”しまっている。

また、冬の雨や、雪の日などは、けっこう離れた薪棚へ「濡れながら」取りにいかないといけない、といった状態になってしまうことがあります。

楽しいはずのストーブ生活が、身体的に大変だと、その楽しみも減ってしまいます。

 

では、どういう位置がいいのか?

それは、

「薪をできるだけ”移動させずに済む”位置」

これに尽きます。

極論ですが、原木を置く位置で玉切り作業をし、薪割りをして、薪棚へ保管できる。

さらにストーブと薪棚への距離が近く、経路には庇などの屋根がある。

ということです。

もちろんこれを満たした設計もできますが、敷地の状況にもよるところは大きいので、全部が叶うのは難しいかもしれません。

どうしても無理な場合は、

「薪の移動のために、車や運搬車などが通れる経路を確保する」

ことで、労力を下られるようにしておくべきです。

極端に言うと軽トラックなどがあれば、「割る」作業までは離れたところ(別の土地でもやっている人はいます)でして、「保管」する薪棚まで直接トラックをつけられるようにするべきです。

もちろん、ストーブとの距離が近いところに薪棚は設ける前提ですよ。

こうやって、移動を少なく、できれば人力でないもの(車など)に頼ることで、薪づくり~ストーブ生活にかかる労力が劇的に変わりますので。

 

薪棚の位置関係は、設計時やストーブ・薪棚の設置前によく考えることで本当に合理的で良くすることができます。

もう設置している人でも、今後何十年と同じ動作を繰り返すことになるわけですから、早い段階で薪棚の位置を再考してみるのは、今後の生活を大きく改善することになると思います。(一度設置すると、めんどくさいですけどね。笑)

家を新築中の人は設計者に

「薪の動線をどう考えてますか?」

って、必ず確認してください。

もし面倒がられても、よく考えてもらったほうが絶対に幸せになれますからね。

 


2×4で伸縮自在なログラック


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA